整理整頓のコツ
新型コロナウイルスの影響で、在宅時間が長くなったことにより、家事の負担が増えた方も多いのではないでしょうか?
そこで気になるのが家の中の整理整頓です。家事の中でもお悩みが多いところだと思います。
この記事では、整理整頓のコツや注意点など、お片付けを始めるときに押さえておきたいポイントを解説します。
整理整頓とは
皆さんは「整理」と「整頓」の違いをご存じですか?
「整理整頓」という一つの言葉として、要するに片付けるってことでしょ?とお考えの方も多いようですが、この「整理」と「整頓」はそれぞれ意味が違います。
この言葉の意味を知ると、お片付けに対する考え方が変わり、作業がスムーズにいくかもしれません。
「整理」・・・不必要なモノを取り除くこと
「整頓」・・・よく整った状態にすること
これだけではピンとこない方のために、もう少し掘り下げてみましょう。
整理とは不必要なモノを取り除くことなので、それがどれなのかを「区別」する必要があります。
つまり、自分にとって必要なモノと、そうでないモノとに仕分けをしていくことになります。
そして、必要ないものを手放していき、所有しているアイテム数を減らしていきます。
整頓とは乱れた状態を整えて、正しい位置に置くという意味です。
不要なモノを取り除くという意味はなく、モノの配置を整えるといった意味になります。
お片付けは、この整理整頓という言葉通り、まずモノに対して向き合うことから始まります。
持ち物の要・不要を決め、必要なモノだけにしたら適切な位置に配置することで暮らしやすさが格段にupしていきます。
要・不要を簡単には決められないという方も多いかと思いますが、この仕分け部分の「整理」ができるか・できないかが、整理整頓が成功するかしないかに大きく影響してきます。
整理整頓ができない理由
整理整頓がうまくできない理由はさまざまです。
そもそも、整理整頓とは何か?と学校で教わることは無かったのではないでしょうか?
お掃除の方法や、モノを決められた場所へ戻すことは教わっても、自分で考え・自分で選ぶ、モノと向き合う大切さを学校で教わる機会はほとんど無いかと思います。
正しい整理整頓を知らずに社会に出て、自分は片付けられない人間だったと気が付く場合もあります。
そう、まず『整理整頓を学ぶ事がない』という理由があげられます。
そして整理整頓ができない最大の理由は『ルールが決まっていない』ことです。
- モノの要・不要のルール
- 残す・残さないのルール
- 幾つまで所有するのかのルール
- 置く場所や配置のルール
これらの基準を自分で見極めることも整理整頓です。
が、整理整頓が苦手な方はこの基準がブレやすいのです。
一度こうする!と決めても、次の瞬間にはやっぱり・・・と考えがコロコロと変わってしまい、整理が進まないことがよくあります。
いろんな考えがあって当然だし、基準は自分で決めていいのです。
無理に手放すことなどしなくていいので、自分なりの一定のルールを決めてみましょう。
整理整頓をする本当の価値
家の中がスッキリと片付き、使いたいモノがすぐ手に取れてパッと戻せる環境は、私たちにどんな影響をもたらすのでしょうか?
整理整頓をすることで得られるメリットをいくつかご紹介しますので、その価値をご自身で判断してみてください。
1. 気持ちがすっきりと整う
使っていないモノや、壊れて廃棄を待つだけのモノ、いつかいつかと出番を先送りにされて忘れられているモノなどありませんか?
そんな不要なモノが溜まりお家のスペースを圧迫していると、整頓したくてもできなくて大切なモノまでその辺に置きっぱなしという事態になりかねません。
人は環境にとても影響されるものです。
モノで溢れた空間にいるだけで、無意識にストレスを受けて疲れてしまっています。
不要なモノを取り除くことで、気持ちもスッキリと軽くなってくる効果が期待できます。
私は、イライラするときはお掃除や整理をします。
それだけで心の中のネガティブ群が消えていき、デトックス効果もあると感じています。
心や気持ちは目には見えないので、実感していただくほかありませんが、整理整頓をして得られるメリットとして、多くの方が真っ先に感じることだと思います。
あなたはどうでしょうか?
2. 時間に余裕ができる
時間的な効果として、探し物が減ることがあげられます。
「どこにしまったかなぁ・・確かこの辺に置いておいたんだけど・・・・」などと、必要なモノが必要なときに使えない・見当たらないという経験がある方もいらっしゃると思います。
急いでいる・忙しい、ましてや仕事中はこのような状況は避けたいものですよね。
整理整頓で不要なモノを取り除き、必要なモノを使いやすい場所で管理すれば、すぐに手に取ることができ、やりたいことがすぐに始められます。
当然ですが、モノが少ない方が管理はしやすいのでお片付けにかける時間も短縮できますね。
「忙しい」が口癖になっている方は、整理整頓で探し物に費やす時間を減らしていきましょう。
3. モノに対する価値観が磨かれる
整理整頓は自分の持ち物と向き合い、自分にとって必要であると、自分ルールに従って選び抜くことです。
今までの自分の買い物のしかたやモノの持ち方を振り返ることになります。
- 欲しい!と思って買ったけど、一時的な欲が働いただけだった。
- 便利そうだと思って買った収納用品が使いづらくて物置の片隅に。
- 好みではないけど頂き物は捨てられないので押し入れにしまったまま。
- まだまだ壊れていないけど、使い勝手の悪くなった家電にイライラする毎日。
- これは自分にとってなくてはならないモノだと分かる
など、どうしてそのモノを所有しているのか?を自分自身に問いかけてみると、本当に必要なモノ・自分にとって価値があるモノが見えてきます。
整理整頓は、このモノに対する価値観を養う良いチャンスとなるので、リバウンドをする方は特に考えてみて欲しいと思います。
整理整頓をする際の注意点
上記の他にも、様々なメリットがある整理整頓ですが、取り掛かる前にいくつか注意するべきことを解説します。
知っておきたい整理整頓の注意点は3つです。
1. 覚悟が必要
モノが多いお宅にありがちな失敗例として、不要なモノに紛れて重要なモノまで捨ててしまったということがあります。
もしくは、不要だと思い処分した後で必要になった(だった)と気づくことがあります。
こうしたことを防ぐためには、要・不要の区別の際に一つ一つ注意深く確認しながら判断することです。
残す・残さないなどの判断に迷ったら、一時保留として別に管理します。
万が一、捨てなきゃよかった!と後悔することになっても、勉強だと思って諦める覚悟が必要です。
2. 時間がかかる
整理整頓は、普段から取り組んでいる人にとってはルールがしっかり持てて、自分基準がつけられるのでスムーズにできますが、そうでない方にとっては、目の前に見えるモノから物置の奥にしまい込んでいるモノまで、一つ一つ手に取り区別・判断していくことになるので、どうしても初めは時間がかかります。
一気にお家の中を片付けたい気持ちは分かりますが、実はとても地味で時にはしんどい作業だということを覚えておいてください。
モノが多いとそれだけ時間がかかるため、一日で家中を片付けることは難しいでしょう。
せっかくの休日が丸まる潰れてもなお、作業が終わらないことになるかもしれません。
このことも、ある程度覚悟が必要といえますね。
ですので整理整頓を始めるには、その他の予定とのバランスに注意し、根気よく続けようという気持ちが大切です。
3. 思い出の品は最後に手をつける
お子さんの作品や写真、旅行に行った時のお土産品、親の形見など、人の数以上に大切な思い出はたくさんあるものです。
そのモノを見たり触れたりすることで、過去の思い出が蘇り、幸せな気持ちにしてくれるアイテムを皆さんは幾つお持ちですか?
そいうった思い出の品は、なかなか手放すことができないものですよね。
普段は使わずにしまったままになっていても、手放すことはできないモノたちを私は捨てて下さいとは言いません。
決して使わないモノ=不要なモノではありません。
最近は、長岡市でもトランクルームが増えてきて24時間利用可能な貸倉庫があります。
お金に余裕があれば、こういったサービスを検討してもよいかもしれません。
しかし、月々の賃料が負担になるため、やはり思い出品でも選び抜いていく必要が出てきてしまいます。
先ほどもお伝えした通り、モノ自体の価値として人の想いが乗っかっているモノは、なかなか要・不要の区別はできないのです。
ですので、つい迷ったまま悩み続け作業ができなくなるため、思い出の品を整理するときは一番最後にすることがポイントです。
いかがだったでしょうか?
整理と整頓の言葉の意味から、モノに対する考え方が変わった方も、そうでない方も、今の自分にとって大切なことは何か?
必要なモノは何か?を是非一度考えてみてくださいね。
次回の記事は、『整理整頓を成功させるポイント』についてまとめていこうと思います。