整理整頓を成功させるポイント
お片付けしてもすぐに元に戻ったり、家族が協力的でなかったりと、思うような暮らしができないとお悩みではありませんか?
前回の記事では、整理整頓を始める前におさえておきたいポイントを中心にお伝えしました。
◆記事はこちら→『整理整頓のコツ』
お片付けは苦手、めんどくさい、どうしたらいいか分からない
と思いつつも、やらなければならないからとりあえずやっているという方も多いのではないでしょうか?
整理整頓は人によっては時間がかかったりと簡単ではない場合もあります。
ですが手順と基準が分かれば、どなたでも出来るようになります。
やみくもにお片付けを始めても上手くいきません。
何度も失敗している方は、自分のお片付け基準を考えてみましょう!
目次
整理整頓のゴール設定
あなたの理想の暮らしは何ですか?
私は講座でも上記の質問をします。
時々、「意味が分からない」「どんな暮らしがしたいか考えたこともない」という方もいます。
ただお部屋をきれいにしたいだけなのに・・・と考えこんでしまう方もいます。
この質問の意図は、きれいにするという漠然としたイメージではなく、整理整頓しきった環境を手に入れた後の、あなたの本当にやりたい事や、どんな人になりたいのかという具体的なイメージを持つことにあります。
何の為に整理整頓をするのか?
この動機・目的をしっかりとイメージできると、お片付けの基準がはっきりしてくるからです。
ですが、いきなり理想の暮らしは何?と言われてもイメージできない!
という方は、まず現状確認からしてみましょう。
暮らしの中の不満に感じていること、イライラすることなど幾つか(幾つもかな?)あると思います。
できたらチラシなどの裏紙でいいので、書き出してみてください。
- いつも自分だけ片付けている
- 床にモノが置きっぱなしで掃除がしにくい
- お弁当箱を出してくれない
- ゴミの分別がわからない
- 使ったモノを元に戻さないから捜索願い連発
- 庭は雑草でグリーングリーン状態
- 冷蔵庫はパンパンなのに作れる料理は少ない
などなど・・・。
いかがですか?
理想の暮らしをイメージするよりも、不満やイライラはすぐに出てきませんか?
これが今、あなたが抱えている悩みそのものだったり、悩みの原因だったりします。
次に、これらの項目を「こうなったらいいな」をイメージするという感じで置き換えて考えてみましょう。
- 大好きな読書の時間を増やしたい
- 家事の効率をあげて、子供と一緒の時間を作りたい
- 家族も片付けられるようにしたい
- お弁当や夕飯作りをもっと楽にしたい
- 健康のために運動を始めたい
など、まずは自分の理想の暮らしを一つの大きな柱として思い描き、そこへ向かって進むために
例えば、
- 洗濯をスムーズに終わらせたい
- 勉強やテレワークに集中できる部屋にしたい
- 料理が楽しくできるキッチンにしたい
- ゴミの分別を楽にしたい
- ヨガやマッサージのスペースを作りたい
など、より具体的な理想の暮らしをイメージすることで、今の暮らしに必要なモノを選び抜き、不要なモノ・コトを減らしていくことができるようになります。
整理整頓をする目的は、迷ったり探し物をする時間、モノ・コトを管理する時間を減らし、その貴重な時間を自分のやりたい事を実現するための時間にすることにあります。
なので、一見きれいに整っている環境を作ったとしても、
自由な時間が持てなかったり、掃除や片付けに労力を奪われてしまい、かえって疲れてしまうようでは整理整頓に成功したとは言えません。
ですが、整理整頓作業の途中では、ある程度の行動改革が必要ではあります。
今まで意識せず暮らしてきた習慣は簡単に変えれるとは限りません。
使ったモノを元に戻すなどの行動が、意識しなくても自然にできるようになるには時間も必要です。
いきなり全ての悪習慣を断ち切れと言われてもできませんよね。
自分でハードルを上げなくていいのです。
整理整頓は、今の自分にできることから、毎日コツコツ続けることが大切です。
1日10分の整理整頓で習慣にする!
これが成功の第一歩です。
では、理想の暮らしがイメージできたら整理整頓に取り掛かりましょう!
とは言っても、どこから始めたらいいの?と足踏みしてしまう方も多いと思います。
次に、整理整頓はどこから始めるのがいいのか考えていきましょう。
どこから片付ける?はじめにやるべき場所とは
よし!片付けよう‼と思っても、目の前にあるモノを手当たり次第片付けようとするのは得策ではありません。
世の中には、お片付けメゾットはたくさんあり、それぞれで推奨している『片付けの順番』があるようです。
私は、まず一番先に手をつけるのは、押し入れや納戸のような大型収納スペースをおすすめします。
もし、屋外に物置があるのならそこから整理していくようにお伝えしています。
モノが多くて片付けられない方の傾向として、使っていないモノほど収納スペースに詰め込んで、
大切なモノや毎日使うモノは、床やテーブルの空いているスペースにとりあえず置きしている方が多いです。
本来なら大切なモノ、必要なモノを収めるためのスペースが、死蔵品貯蔵庫と化してしまっていては、とても勿体ないと思いませんか?そのスペースにも家賃やローンを払って暮らしているんですから。
家の中のバックヤードから見直し、不要なモノを手放していくことで、これから整理整頓していく過程で出てくる一時保管スペースを確保するのです。
ゴミ収集日までの保管、粗大ごみ回収までの保管、処分に迷うモノの保管など、整理整頓には欠かせないスペース作りから始めるのがスムーズに作業を進めるコツです。
先ほど、1日10分の習慣が成功の第一歩とお伝えしました。
大型収納はハードルが高いのでは?と思う方もいられるでしょう。
実際、お片付けが苦手な方へは、はじめは財布やバッグの中など小さなスペースからやってみましょうとお伝えしていますが、これには理由があります。
整理整頓に対する苦手意識をなくすために、小さな成功体験を重ねていくことが有効だからです。
自分もできるんだ!と実感できるとモチベーションが上がりますよね。
モノの要・不要の判断が自分でつけられるモノで、小さなスペースから整理整頓することで、脳を鍛える目的があります。
どこから片付けるかという問いに、これが大正解!という明確な答えが有るわけではありません。
洋服からはじめようという考え方もあるし、玄関からという人もいます。
どれも間違いではないし、人によって取り掛かりやすい順番があると思います。
私のとらえ方は、家中を片付けると考えた時に、エリアとして最初に整えるべき場所は物置や押し入れ等の大型収納ですが、整理整頓を習慣づけるには、管理しやすい小さなスペースからがおすすめですよ~ということです。
必要なモノの数量は?
実際に作業をはじめると、必ず出てくる悩みの『いくつあれば足りるのか』を考えてみましょう。
整理はモノを「使っているかor使っていないか」という基準で判断していきます。
これは「まだ使えるモノだから取っておく」とか、「〇〇だったら使える」などの一種の勿体ないという感情で判断するものではなく、事実として使っているモノを把握することが大切なのです。
自分の暮らしに必要なモノとその数を見極めていく力をつけていきましょう。
1.必要な数量を計算する
まず、一番考えやすい方法が『数を数える』ことです。
スーツを例にあげてみます。
仕事用にスーツを着用する場合、1週間の内の何日が出勤日か?
仮に月曜から金曜の5日間だったとします。
毎日、日替わりで違うスーツが必要なら最低でも5着必要です。
洗濯やクリーニングに出すことを考えると、2着はプラスしておくと合計7着あれば仕事着で困ることは無いでしょう。
最近は家庭用の洗濯機でも洗えるスーツもあり、7着も要らず、予備の2着は無くても回せるかもしれません。
また、ネクタイやワイシャツなどを変えれば同じスーツでも印象は変わり着まわしもできるかと思います。
このことを踏まえても、最低でも5着、多くても7着という基準がもてます。
スーツ以外でも、靴下やストッキング、下着やタオル、食器や文房具なども計算できるものは沢山あります。
まずは自分にとって計算しやすいモノから基準を決めていきましょう。
2.使用頻度から導き出す
暮らしに必要なモノでも、先ほどの計算からでは判断できないようなモノもありますよね。
例えば、本を例にあげてみます。
興味のあるタイトルに惹かれて購入することも多い本や雑誌ですが、好きな人にとってはいくつあっても困らないものです。
しかし、一度読んだ本はよっぽどでないと何度も読み返すことは少ないと思います。
いやいや、何度でも読み返すよ!という本もあるかもしれませんが、全てではないと思います。
そんな時は、どの本をどれだけ読んでいるのか確認できる方法があります。
毎回、読んだ本を戻す時は右側に戻すのです。そうすると、読んでいない本が左側へ集まってきますね。
全部必要だと思っていた本でも、事実として読んでいない(使っていない)ことが確認できます。
そこで、情報として古くなった本や雑誌は処分の対象として考えていくという基準がもてます。
3.収納スペースから数量を決める
今現在、所有しているモノの中には、いつ使うか分からないけど必要な便利なモノもあると思います。
ちょっとした手土産を渡す時に使えそうな紙袋や、保存容器などありませんか?
子供の工作用にと段ボールなどの空き箱などをストックしている方も多いと思います。
こういった、いつ使うか決まっていないモノを普段からストックする習慣がついている方は、意識しないとどんどん増えていきます。
このような場合に有効なのがスペースに入る分だけ保管する方法です。
紙袋なら、大き目なしっかりした地の袋を1つ決め、ここに入る分だけにするという基準を決めたり、保存容器であれば収納棚のここに収まる分だけにするといったように、取り出しやすい数量を意識して決めていくようにしましょう。
なかでもよく使う大きさの他に、大・中・小の各サイズがあれば対応できると思います。その際も増えすぎないよう意識して下さいね。
モノを処分するときの注意点
理想の暮らしをイメージするところから、暮らしに必要なモノと数量を考えてきました。
今の自分にとって必要なモノと数量を見極めながら作業を進めていくと、もう自分には必要ないモノと判断がついてくるようになります。
しっかりと基準が持てるようになった証拠です。
潔くスパっとゴミ袋へ投入!と言いたいのですが、なんでも直ぐに捨てるというのは注意が必要です。
むしろ、整理整頓した直後は少しの間は保管をおすすめします。
なぜなら、これだけあれば暮らせると決めた基準でも、実際にそのモノと数だけで暮らしてみたら足りなかったということが起こる場合もあるからです。
一旦、決めたモノと数で暮らしてみてから不都合がなければ処分するようにしましょう。
もちろん、すぐ手放しても大丈夫と自信がもてるモノは保管の必要はありませんが、まずはお試し期間として暮らしてみて、自分にとって本当に必要なモノと数量の基準を見つけていってくださいね。
まとめ
整理整頓は苦手でできないと思い込んでいる方も多いように思いますが、取り組み方を意識すればリバウンドのない理想の暮らしへの一歩となりますので、諦めずに整えていきましょう。
整理整頓を成功させるポイント まとめ
- 理想の暮らしをイメージする。イメージが湧かない場合は暮らしの中の不満やイライラを洗い出し、ポジティブ変換する
- 整理整頓の目的は、自分の本当にやりたい事を実現するための時間を作ること
- 整理整頓はバックヤードから整え、習慣にするためには小さいスペースから1日10分を継続
- 必要なモノの数は、計算・使用頻度・スペースから導き出す
- 不要と判断したモノでもすぐに捨てずに、お試し期間を置いてから処分をする
一部、整理収納サービスに伺ったお客様からの感想をご紹介します。
捨てるモノは一切ない!と断言して整理整頓を始めましたが、存在すら忘れていたモノや、壊れて使えないモノまで押し入れに詰め込んでいたのを確認したら意識が変わりました。
押し入れを一番に整理したことで、片付け途中のモノでも一時保管する場所があったので、部屋の隅に置きっぱなしにならずに見た目にもドンドン片付いていくのが分かって嬉しくなりました。
子供の作品がどうしても捨てられなかったのですが、スペースを意識して保管方法を考えることで本当に残しておきたいモノだけを選ぶことがでました。
毎日の遊びのなかで、創意工夫された作品が生まれてくるので、「今日のピカイチ賞」を決めて飾ってあげています。子供と一緒にランキングをして、いつまでもピカイチに輝く作品を大切にしようと思います。
いかがだったでしょうか?
家の中の全てのモノを毎日使っているなんていうことはありません。
本当に使っているモノは意外と少ないのです。
私達はたくさんのモノに囲まれて暮らしています。
必要なモノとその数を意識して整理整頓をしてみて下さい。
理想の暮らしが近づいてきます。