AIと考える、理想の玄関|片付けのプロが試した“新しい暮らしの整え方”
「日中でも玄関が暗くて、なんだか気分が上がらない——。」
そんな暮らしのささいな悩み、みなさんにもありませんか?
片付けのプロとして、私は多くのご家庭で“整った玄関”が与える前向きな効果を見てきました。
風水的にも気になっていた暗い玄関を、もっと明るく快適な空間にしたい。
今回はその視点から、AI(ChatGPT)を使って玄関の悩みに向き合ってみた体験をご紹介します。
実は以前から、AIに相談する試みはしてきましたが、いろいろ試してきたけど生成される部屋の画像は参考になるとは言い難いものでした。
しかし最近では、ChatGPTが提案する内容や生成画像の精度が大きく向上。
片付いた部屋のイメージを掴むのに「これは使える」と思えるレベルに進化しています。
この記事では、暗くて重たい印象の玄関を、AIと一緒にどう“理想の空間”へ導いていったかを、リアルなやり取りとともにご紹介します。
そして、片付けのプロとして「AIの提案をどう読み解き、暮らしに落とし込むか」についても、率直にお話しします。
目次
暗い玄関に感じる暮らしのモヤモヤ
日中でも光が届かず、どこか陰のある——そんな玄関に、私はずっと後悔の念を抱いていました。
築23年になる我が家。もっとちゃんと考えて建てればよかった・・・・・
第一印象を決める場所であり、住まいの“顔”とも言える玄関。
「空間の印象は気分にも影響する」ということを実感しています。
特に玄関は、風水的にも「明るく整った空間であること」が運気を呼び込む鍵とされる場所。
◆運気を上げる玄関についてはこちらの記事をご覧ください「風水で解説 片付けは最強の開運術」
もちろん、単純に照明をつければ明るくなります。
しかし、それだけでは根本的な心地よさは得られないと私は考えています。
空間の快適さは、単に“明るさ”や“広さ”だけで決まるものではありません。
どんな色に包まれているか、どんな香りが漂っているか、何が見えるのか……。
そうした要素が合わさることで、私たちは「この場所、なんだか落ち着くな」「ここにいると元気が出る」といった感情を抱きます。
だからこそ私は、玄関をもっと“気分の上がる空間”にしたいと思ったのです。
そのすべてが「この空間で自分はどう感じたいか?」という問いと繋がっているのです。
そんな思いから、「玄関をもっと心地よく、前向きになれる空間にしたい」と改めて向き合うことにしました。
そして今回は、身近になった——AIに相談するという手法を試してみたのです。
空間づくりにおいて「AIをどう活かすか?」というテーマは、これからの暮らしにおいてとても可能性を感じる領域だからです。
AIとの対話は進化している|片付けのプロが見たChatGPTの変化と可能性
私は2023年の初め頃から、片づけやインテリアの相談にChatGPTがどこまで活用できるのかを、ずっと試し続けてきました。
当時はプロンプト(入力文)の書き方が非常に重要で、こちらの伝え方ひとつで回答の精度が大きく左右される印象がありました。
具体的でわかりやすい表現を心がけたり、時には英語で入力してみたりと、試行錯誤を重ねたものです。
けれど、その後のアップデートのスピードには驚かされました。
今では、多少ざっくりとした言い回しでも、それなりに的確な回答が返ってくるようになっています。
画像生成も、DALL·Eの統合によって一気に身近なものになりました。
私も実際に、自宅のリビング写真をアップしてインテリアや収納について相談してみましたが、当初はまだまだ実用的とは言えませんでした。
生成された画像は、構造が全く違う部屋になっていたり、家具のテイストもまったく希望と異なるものだったりして、「これでは参考にならないな…」というのが正直な感想でした。
もちろん、私のプロンプトの書き方にも改善の余地があったとは思いますが、それ以上に当時のAI技術がまだ追いついていなかったとも感じています。
ところが最近、ChatGPTの画像解析・生成の精度がさらに向上し、「これは実際に使える」と思えるレベルに到達してきました。
そこで今回は、その進化を活かして、自宅の“暗い玄関”という悩みにAIと一緒に向き合ってみることにしました。
試してみた|ChatGPTに玄関の悩みを相談してみたら…
今回は実践レポートとして、私が実際にAIとやりとりしながら導き出した“理想の玄関”づくりをご紹介していきます。
相談内容は、「南向きの玄関が暗く、光が入らない。晴れの日でも照明をつけないと暗い」と入力。

その後のやり取りを実際の画面スクショでご覧下さい。





ここで自宅玄関の画像をアップロード。
その際に、以前使っていた玄関マットと、画像では分かりにくいかもしれませんが三和土に靴を一足置いてみました。
しかし、本当に暗い玄関です。
画像をアップロードする前に、ChatGPTは暗くなる原因を幾つか挙げていました。
『玄関ポーチや軒が深く、日差しを遮っている』という原因が我が家のお悩みそのものでした。
リフォーム以外の解決策はあるのでしょうか?
どんなアドバイスがくるか楽しみです。

AI:『丁寧に整えられていて素敵な玄関ですね』
私:とりあえず褒めてくれるのは嬉しいです。
AI:『靴が出ておらず・・・・』
私:いえ、出ております。実は合計2足出ています…
やはりこの画像では靴を認識できなかったのかなと思いながら、心の中でAIの回答に返事をする私。

しっかりと暗さの原因を分析してくれています。
ドアが黒いので暗さが増すのでしょうね。
ガラス部分に白系のリース、もしくはサンキャッチャーを飾るのですね?
なるほどそうきたかって感じです。
『透過性の高いレース風フィルムを貼る』は、果たしてどうだろうか?
本当に明るくなるかしら?そんなフィルムはどこに売っているんでしょう?
などと呟きながら読み進めていきます。

下駄箱の壁面収納が明るさを奪っているのかしら?
圧迫感はあまり感じていないのだけど…
『できればダウンライト照明付きの棚がベスト』
って、電気工事を伴うことはできませんよ?
一番上の扉を外しても下駄箱の中は黒いのですよ。
白い物を飾ってもあまり明るくはならないような…

暗さの原因はごもっともなんですが、改善案には現実的ではない回答が多いです。
でもそれはAIに詳細を伝えていないから仕方がないですね。

風水的アドバイスも陰陽五行から導き出しているようですが、これも鵜呑みはできないものです。


理想の玄関を生成できますとのことでお願いしてみました。
わ!なんと素敵な玄関なんでしょうか‼
明るくて陽の気が満ちている感じです。
白を基調としたインテリアですが、黒色の玄関ドアでも違和感は感じません。
この時点で、実際の玄関の構造とほとんど変わらないのが分かりますよね。
黒の親子ドア、天井までの壁面収納、右側に扉(実際は襖ですが)、天井照明など、一発でこの精度の画像を生成してくれるようになったと感動しました。
十分、イメージがつく画像に仕上がってます。

思わず「素敵💛」などと書き込んでしまいました。
『靴箱の扉をリメイクシートで白っぽくする』という提案があったので
プチDIYアドバイスをお願いしてみました。



風水ポイントが出ていますが、これについては良し悪しがあります。

プチDIYと相談したので、低予算を基準にした提案と判断したようでこのような内容でした。
しかし、フェイクグリーンを置いておく玄関は残念です。
生の植物がいいですね。
しかし、陽が入らず枯れてしまうようでもいけません。
フェイクでも仕方ないかなとは思いますが、耐陰性の観葉植物などで試す価値はありますね。
カポックやモンステラなどでグリーンを置く玄関にしたいです。
この提案を取入れた画像を出してくれるとのことでお願いしてみたら…


どうでしょうか?
先ほどの生成画像と比べて、廻り縁や巾木などがナチュラルブラウンに変わり、実際の玄関に近づきましたね。
特に指摘はしませんでしたが、右側もドアから襖になっています。
鏡と下駄箱のサイズ感は少し違いますが、我が家の改善後の玄関がイメージできました。

より現実に寄せていこうと思い、訂正して欲しい箇所を複数伝えると…

指示が分かりにくかったのか、実際の玄関から少し変わってしまいました。
左側の鏡を長くして、フロアライトに変わりました。
これはOKですが、右側の襖がおかしなことに・・・
鏡付きの収納が出現してしまいました。
下駄箱も引き戸?で全面鏡になっています。
しかし、以前に比べて、AIの出力結果には再現性が出てきたと感じます。
実際の空間に近いイメージが得られるようになってきていて、
私のようにAIの扱いに詳しくない人でも、具体的なアドバイスとイメージ画像があれば、インテリアの参考として十分に活用できるのではないでしょうか。
整理収納アドバイザーの目線で、AIの提案を読み解いてみた
ChatGPTから提案された内容や生成された画像を見てまず感じたのは「実用性が格段に上がっている」ということでした。
“現実離れ”や“抽象的すぎる提案”はほとんどなくなり、実際の空間に取り入れられるアイデアがしっかり詰まっていました。
玄関に鏡を置いて光を取り込む、明るい色のマットで印象を変える、植物や木目でやさしさをプラスする…
こうした提案は、私が実際の現場でもよく活用する手法です。
とはいえ、AIが提案する画像は、構図や空間の捉え方にやや曖昧さもあり、あくまで“データから導かれた無難な答え”であることも実感しました。
たとえば、空間の広さや高さなどのサイズ感や、周囲の間取りまで考慮した具体的な配置はまだ難しく、“方向性を示す参考イメージ”という位置づけです。
また、実生活での使い勝手や、家族構成による動線の違いまでは読み取れないため、やはり最終判断は人間の目と経験が必要になります。
私が感じたのは、AIの提案は「使える/使えない」ではなく、「どう使いこなすか」が大事だということ。
とくに整理収納のように感覚と理論のバランスが求められる分野では、AIのアイデアをベースに、自分の知識と照らし合わせながら“暮らしに合った提案”に仕立てていくプロセスが必要です。
AIは、考え方を広げてくれる“補助線”のような存在。
整理収納アドバイザーとして、その補助線を現実に描き直すのが私たちの役割なのだと思います。
暮らし×AIの可能性
AIとのやり取りを通して思ったことは「暮らしにAIを取り入れることは、決して特別なことではない」ということでした。
むしろ、日常のちょっとした悩みや迷いに対して、AIが“第三者的な視点”で新たな選択肢を提示してくれるのはとても心強く感じました。
たとえば、インテリアの方向性に迷ったとき、プロとしての経験や感覚だけでなく、「こういう雰囲気もあり得る」とビジュアルで見せてくれるAIの提案は視野を広げる大きな助けになります。
また、文章生成AIの提案は「言語化」のサポートにもなります。
「なんとなく暗くて嫌」といった曖昧な気持ちを、AIが具体的な要素に分解して返してくれることで、自分自身の感覚をよりはっきり認識できるようになります。
これは、整理収納のヒアリングでもとても役立つ視点です。
つまり、「AIの提案をそのまま使う」のではなく、「AIの提案をどう活かすか」が重要。
私たちプロが関わることで、AIの可能性は暮らしのなかで大きく花開くのだと感じました。
まとめ|小さな悩みこそ、AIとプロの力で解決できる
暗い玄関という、ほんの小さな暮らしの悩み。
けれどそれは、毎日家を出るとき、帰ってくるときに必ず目にする場所だからこそ、無意識のうちに気分や行動に影響を与えているものです。
今回、私はその悩みに対して、ChatGPTを使ってアプローチを試してみました。
以前はうまくいかなかったAIの画像生成も、最近では再現性が高まり、実際の空間に近い提案が得られるようになってきました。
私のようにAIの扱いに詳しくなくても、具体的なアドバイスとイメージ画像があれば、インテリアの参考として十分に実用的だと感じています。
そして、AIの提案をどう活かすか。
そこにこそ、私たち片づけのプロ=空間づくりのナビゲーターの役割があるのだと思います。
提案されたアイデアを現実の生活にどう落とし込むか、どんな工夫を加えれば本当に心地よい空間になるのか。
AIと人の視点を掛け合わせることで、暮らしはもっと良くなると実感しています。
もし、あなたの生活の中にも「ちょっと気になっているけど、どうしたらいいか分からない」そんな場所があれば、まずはAIに聞いてみるのも一つの方法です。
そして、「もっと具体的なアドバイスが欲しい」「うちの場合はどうしたらいい?」と感じたときは、お気軽にご相談ください。
暮らしに寄り添うかたちで、あなたに合ったご提案をさせていただきます。
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